富田林市は、大阪府の東南部に位置し、大阪都心部から約20kmの距離にあります。市役所の位置は東経135度36分、北緯34度30分で、市域は東西6.4km、南北10.1kmに広がり、面積は39.72k㎡です。市内の中央部を南から北へ流れる石川によって形成された中央平野、西部の丘陵と、奈良県との境界を成す金剛山系に連なる南部の山地で構成されています。

富田林市は弥生時代から石川流域に集落が発達し、川を見下ろす丘陵には多くの古墳が築かれました。その中には、古墳と寺院の関係を示す史跡お亀石古墳・新堂廃寺遺跡など貴重な歴史遺産があります。16世紀には「富田の芝」と呼ばれていた荒地に寺内町が造営され、江戸時代には商品流通の中核地として発展しました。

明治時代以降は郡役場、税務署、旧制中学校、高等女学校などが設置され、大阪東南部「南河内」の中核を担ってきました。昭和25年の市制施行以後は、西部の丘陵に大規模な住宅団地が相次いで造成され、住宅都市として成長してきました。