登別市幌別鉱山町中流域の幌別川は川底に岩盤が頻繁に露出する所。このあたりの岩盤は新生代第3紀の中新世の時代に海底火山活動で堆積した火山岩などでできたグリーンタフと呼ばれる地層でできています。

 岩石がグリーンなので、水も濃いグリーンに見えて太陽の光を浴びると光の模様がゆらゆらゆれる光の造形も加わってなんともいえないくらい素敵な黄緑色の川になります。ぼ~つと何時間見つめていても飽きない場所になります。

 しかし、冬を越して次の洪水が来るまでは風化で褐色の部分がひろがり川底の新鮮なグリーン色にはしばらく会えなくなります。春が過ぎひとたび大雨があれば川底も風化した部分が削られて、また、あのすてきなクリーム色が復活します。

 この素敵な色も2~3週間でくすみが出てきます。だから最高に素敵な色に会えるのは新緑の鮮やかな黄緑を同じように1年でもわずかな期間しかありません。この最高の川の色に会えるのは本当にラッキーなのです。

  幌別鉱山ログハウス村周辺の幌別川

 幌別川中流域よりも上流ではいたるところになめ沢(一枚岩が川底を作っている)があります。ログハウス村周辺以外にはカマンベツの沢入り口や川俣温泉近くの鷲別岳(通称室蘭岳)裏沢の白水川が代表的なところですが、このほかにもいたるところで見られます。

 同じく幌別鉱山ログハウス村周辺の幌別川

 川底のグリンタフと太陽の光が織り成す造形の世界は、川底が削られた後すぐに見るとあまりにも綺麗で眺めることが病み付きになります。

 透き通った水は吸い込まれそう 

 川遊びをするSさん

 

 川の中でする昼食は涼しくてまた格別です

 

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