【参考】

2015年度厚沢部町議会報告会 

2016年度厚沢部町議会報告会 

2017年度 まちづくり座談会 

2018年度厚沢部町議会報告会

議会だよりバックナンバー(厚沢部町公式ホームページ内) → 98号(2018.3月・報告会特集号)がこのページの記録と関係しています

 

   【2017年度(平成29年度)厚沢部町議会報告会の日程】

・2018年1月23日(火)館地域振興センター
・2018年1月24日(水)鶉地区多目的研修センター
・2018年1月25日(木)町民交流センターあゆみ

開催案内


【配布資料】

表面裏面産業厚生委員会 所管事務調査報告総務文教委員会 所管事務調査報告


【鶉地区での記録】 

・日時:2018年1月24日(水)18時00分〜20時30分
・場所:鶉地区多目的研修センター
・出席議員:鈴木祥司、佐々木宏、山崎孝、下川部洋伸 、浜塚久好、高田一弥、松村松雄、中山俊勝、只野勲(以上9名、敬称略以下同)
・欠席議員:なし


《上記資料に基づく活動報告の後におこなわれた、町民との懇談部分を以下に掲載します。おかしなところがあったら指摘してください。記録者:藤岡俊吾より

 

緑町分譲地について・道の駅水辺公園について

 

質問者
  緑町分譲地で残っている区画はどのようにすべきと議員の立場で考えるか。また道の駅の水辺公園はずっと水が流れていないがどうなっているのか。

佐々木
  前に買った人への対策も含めて、価格を下げてでも販売をと今回提言した。中古住宅が町内にもいっぱいでてきていることもあり平成26年に2区画売れた以来売れていない。

高田
  道の駅と公園を一体にして整備する計画だが、緑町コミュニティセンターをどうするかという問題がありる。水辺公園の水はポンプで揚げていたがポンプが故障して以降水が流れていない。展望台へ行く階段も使用禁止になっている。なんとかしたいという話になっているが予算確保で苦慮している状況。いい方に向かいたいという動きは一致している

鈴木
  分譲地は開始から年数も経っている。議会としてもこうしなさいというのではなく、値段を下げることも検討する余地はあるのではと提案したことはある。

山崎
  私の考えでは一般商店でも売れ残りの商品は値下げするのだから、価格を下げるべきではと思う。

鈴木
  それぞれで色々な考えがある。議員の中でも意見が分かれるところ。

山崎
  質問者はどのように考えるか。

質問者
  私は価格を下げてでも売った方が良いのではと思う。
 

中古住宅について・道の駅の整備について


質問者
  議会報告会は良い取り組みなので、今後ともぜひ続けて欲しい。
佐々木議員の報告の中で中古住宅が出てきているとの話が合った。一方で以前に空き家バンクの登録が進まないという話もあった。実際のところ町内に空き家はあるのか。
  また、道の駅に大型のアスレチック遊具があれば人は集まると思う。予算やいろんな問題がクリアできるなら元営林署跡地にダイナミックなものを設置しても良いのでは。それと報告にあった運営の件、4月から素敵な過疎づくり会社が道の駅に移って物販を担当するというという事なのか。(そうだとの回答あり

只野
  前に私も空き家について一般質問した。条例を作って空き家バンクを始めるというのはまだやっていない。中古住宅をネット登録してはじめて、建物を直して貸しますよという形になる。

質問者
  空き家バンクをはじめる予定はあって、はじまれば何件かある見込みなのか。

只野
  移住交流の取り組みでは、ちょっと暮らしで最初の4棟は7年の期限切れで返すことになったり、程度の良い中古住宅をリフォームして活用する動きになっている。

下川部
  個人間で中古住宅や土地の売買が成立した例は近年複数ある。素敵な過疎づくり会社がどのように動くかは分からないが、新築を建てずに中古住宅をリフォームするというのが現状だと思う。個人間ではある

中山
  上里で2戸、旧センターと個人住宅をリフォームして、ちょっと暮らしで使うか空き家バンクで使うかという動きがある。また本町の住宅を町で購入してリフォームして活用しようというのも進んでいる。ただやはり個人の財産であり、仏壇があるなどの問題もあり空き家バンクというのはなかなか難しいのかな、というのが現状と思う。

鈴木
  空き家バンクとは別に、以前に町内会長に協力してもらって、すぐに入居できる・貸せる住宅があれば登録してほしいという取り組みをしたがほとんど出なかった。近年、新町や本町で個々でやり取りして中古住宅の売買があったとは聞いた。


高田
  道の駅について。遊具や駐車場など周辺の活用について具体案もいくつか検討されているが、相手があってのことなのでまだはっきりした事は言えない。

質問者
  こういうのがあったら良いなと思ったので、ぜひ機会あれば一度四季の杜公園にも行ってみてください。

下川部
  子どもが小さい時はを連れて良く行った。週末は順番待ちで賑わっていた。
水辺公園の遊具は使えない物もある。赤沼の公園もあるが、中学校の周りに新しい家が建ち始めて、新町に一つも公園がないってどうなの?との声も出ている。
  道の駅が流行っているのであれば、町民以外も楽しめるような遊具も良いのではと町に提案はしている。
個人的意見だが、緑町のコミュニティセンターを富栄の方に曳家でもした方がよいのではと提案している。町側は曳家はできないと言い張るができるはず。

山崎
  空き家を再利用させるというのも一つの方法だが、将来的に空き家は増えてくる。登記の関係で子供が引き継がない例もある。私個人の考えだが、解体するときに補助金だして危険な家屋を出さないといった取り組みも必要かなと思う。

質問者
  道の駅にレストランがない。今後検討してほしい。

高田
  それも検討事項に含まれている。実際にやるとなるともう少し高いハードルがある。参考意見とさせていただく。
 

荒廃農地の調査について

 

質問者
  荒廃農地の調査について今後の対応策を。


松村
  今年度も荒廃農地として複数が申請されている。対象になれば土壌改良や6次産業化、施設補助整備など様々な補助事業がある。農林商工課や農業委員会を通して連絡してもらえればと思う。

質問者
  産地パワーアップの施設を作った話が出た。高齢化になると農地も空いてくる。議員たちも農業委員会と連絡をとって、農地にできないところの活用を考えてほしい。

松村
  農業委員会では年一回農地の利用状況を調査している。農地として再利用可能か無理かも確認していると思う。議会の産業厚生委員会でもできることをしていく。
 


町営牧場について・道の駅のイモについて

 

質問者
  牧場の近代化計画とあるが、今よりも酪農が増えるという見込みなのか。太陽光に貸すなりしても良いのではないか。
イモの高い年に道の駅で品質の悪いイモを売っていた事があると聞いた。生産者が値付けをしていて何も言えないという話だったが、長い目で見れば厚沢部のメークインのブランド価値を損なうのでは。ある程度の品質基準を設けてもいいのではないか。

高田
  そういう制度を使って牧場が整備された。他の使い道がないかと調査した。制度から年数が立っていないので他の使い方はできないという事であった。
道の駅のイモの件は聞いたし物も見た。厚沢部ブランドという基準があれば制限もできるがそうでなければむずかしい。去年はそういう物は出なかったと思う。

鈴木
  牧場の件、馬事振興会。近代化計画はずいぶん昔の計画。美和の牧場の一部は土地を売った。それについては議会も賛成した。
 


閉校する学校校舎について

 

質問者
  閉校する鶉中学校校舎を改修して、認定こども園にすればよいのでは。新しい建物を建てれば良いというものではない。廃校になった小学校もほとんど利用されていないのでは。学校跡地をどう考えていくか。

鈴木
  議会としてはいろいろな考えがある。言われることもある程度分かる。閉校する館中学校ではカボチャの施設や宿泊施設にという話も出ている。厚沢部町だけでなくどこの町でも跡地の利用には頭を悩ませている。
中学校統合の時に一番新しい鶉中の校舎を統合中学校にという意見も一部にあったが、児童数の少ない地区にというのは現実的にむずかしかった。

中山
  補足になるが、鶉中学校の利用については具体案がないのが現実。館中学校については体育館をカボチャの施設にできないかという要望が来ているほか、夏場の農作業に来るアルバイトの宿泊施設にという申し込みもあった。防火施設やシャワーの設置の課題があり、まだ町長も答えは出していない。
各小学校跡地については、美和小は近隣企業職員の宿泊施設、富里小、清和、清水、木間内がそれぞれ町民に、滝野は町の倉庫として利用されている。

山崎
  道の駅のイモの件、訳あり商品であれば置く場所も考慮する必要あると思う。
認定こども園は4月から赤沼で事業着工します。鶉中学校についてはアイデアがあれば町長に伝えて行く。
 


ふるさと納税について

質問者
  ふるさと納税について。高価な返礼品で赤字を出してまでやる必要があるのか。


下川部
  各議員個人差はあるが、僕は厚沢部の名が売れるのだから、返礼品で利益を出さなくてもと良いのではという意見。

中山
  4月から民間の専門業者に頼むことになった。3割が限度だったはず。

質問者
  大臣から豪華すぎる返礼品を控えるようにという通達があったと思う。

中山
  厚沢部では3割までという基準がある。東京や札幌に行けば厚沢部会のあいさつでふるさと納税への協力も話すが、なかなか集まらないのが現実。

質問者
  集まっている所はどんなものを出しているのか。

中山
  牛肉や海産物ウニやアワビが強い。当町ではメークイン、米、アスパラ、焼酎、メロン、カレー、舞茸、豆など頑張っている。

佐々木
  金額に応じて色々設定している。10万以上では甕の焼酎など。ただ役場職員の作ったホームページでは専門業者でやるサイトに及ばない。一般質問で言っても民間委託すると言わなかった。やっと今回の所管調査で専門に任せる事を了解した。

鈴木
  以前総務課にいた議会事務局長によると、3割が限度なので厚沢部の場合は赤字が出るという事はない。国からも過度な返礼品は駄目と言われているので町も守っていくと思う

山崎
  平成28年度の道内トップはは根室市。二番目は上士幌町。上士幌町では財源があるから子育て支援が充実している。檜山ではせたなが一番で約2億。
もう一つ大事な点はそれだけ沢山の人がその市町村に関心を向けてくれるという事。件数も納税額も増えることを期待している。
 


町内危険地域について・議会の情報公開について


質問者
  鶉中学校は函館や新幹線駅から近く可能性はあるのではと思う。町民や職員のなかで自由な意見を募るなど前向きに取り組んでほしい。
町内危険地域について。9月の大雨で浸水した富里の畑はほとんど浸水想定区域になっていない。ハザードマップの見直しが必要では。
  また個人的に心配しているのが新町周辺。仮に厚沢部川が決壊した場合、役場、消防署、国保病院が浸水し本部が機能しなかったり、土砂災害で本町の国道が分断されるなどの可能性もある。何十年かに一度の大雨で起こり得る。そういった時に備えて検討委員会などで危機感を持って取り組んでいくべきでは。
  それと議会の情報公開について。上ノ国議会では平成29年3月の議会から庁舎ロビーでの映像放映が始まった。古い設備を更新するタイミングで、町民からの要望でなく議員から意見がでて自主的に取り組んだと聞いた。上ノ国町に負けないように厚沢部町議会も情報公開に前向きに取り組んでほしい。


中山
  富里地区では厚沢部川のかつて3年連続で洪水がおき、河川改修をするとなった時に富里町内会からは農地を減らしたくないので工事不要となった。小鶉川、糠野川も同じような問題がある。
  災害については我々も心配して一般質問したりしている。河川改修の進捗は計画の3割くらい。美和と越前をつなぐ橋も完成したのでその上流の土砂を取ったり繁茂している木を切ったりの工事が進んでいく。ハザードマップ見直しについても町側と協議していかねばと思う。

鈴木
  情報公開について。厚沢部町議会の設備も古い。上ノ国町では総工費で1千7百万円くらいと聞いた。ネット中継はやっていない。
  厚沢部町議会の中でも以前に議員の意見を聞いたら、ネット中継については賛成と反対と両方あった。当時、今の副町長とも2人で話した。厚沢部町は農業が基幹産業の町だからハードの方への予算を重視する、多くの人からのニーズがあれば考えるが今の段階では町長の了解を得るのも厳しいのではという意見だった。
  以前の要望に答えて会議録のネット公開は実施した。庁舎内放映について個人的な意見を言えば、ロビーで見るくらいなら二階に上がって傍聴に来て貰えば良いのにと思う。テレビカメラによる議会録画はネット中継までしないのであれば必要性は低いのでは。

質問者
  ネット中継にこだわっている訳ではなく、むしろこだわっているのは記録としての点。傍聴に行けなかった人や出席しなかった町職員は、3〜4ヶ月後の議事録が出るまで人づてに噂レベルで聞くしかないのはとても残念なこと。
  松前町議会・江差町議会は録画した映像DVDなどを町民に貸し出していると聞いた。正規の公文書はあくまで署名される後日に出る会議録だが。議会は一番の公の場。気になった時にいつでも誰でも内容を知ることができるのが良い。
  また予算審議特別委員会の会議録はPDF公開されていない。本会議会議録と同じように公開してもらえないか。

鈴木
  予算審議特別委員会の会議録ネット公開については今後考えていく余地はある。予算審議などの委員会についても文書が出来上がっていれば閲覧はいつでも出来る。
  厚沢部町は2名の事務局員でやっている。議会の撮影をするとなったらカメラの切り替えなどで人手が余分にかかる。毎年情報公開について要望をいただくが、館でも下地区でも同様な要望は全く出ない。

質問者
  決して手間を増やしたいのではない。少ない人数だからこそ省力化の点からも取り組んでいくべきと思う。上ノ国町議会ではマイクを切替えれば自動でカメラも切替わるシステムとの事。情報公開は今の時代当たり前。それを念頭に進めていって欲しい。

鈴木
  ニーズがどれだけあるかは大切。今のところ映像をDVDで撮ってどれだけの人が借りに来るかといった問題もある。今金町でもやっているが数年やって1人くらいしか借りに来ていないと聞く。お金を出すのは町で議会だけで決められることでもない。

山崎
  議会を活性化したいし議論を活発化したいと思っている。それにはやはり傍聴に来てもらいたい。傍聴が増えれば町も議会も変わってくる。それをまず一番にやって欲しい。

質問者
  道の駅のイモの件。厚沢部のブランドを守るためにA品B品を分けるようにして欲しい。
  また、12月の広報あっさぶで4千人を切った人口がもう一度4千人台に戻ったのは何が理由か。

高田
  道の駅のイモについてはすでに規格外それ以外とを分けている。ただその中でも程度の差がある。

鈴木
  副町長に電話で聞いたところ、人口の件についてはよく分からないとの事。

以上。


(2018.01.30 ページ作成)